何度も繰り返す…「ニキビ」。皮膚科の専門医にお話を伺いました。

何度も繰り返す…「ニキビ」。皮膚科の専門医にお話を伺いました。

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ドクターに聞きました。

皮膚科のニキビ治療・川上千佳 先生

「ニキビ」が治らない、何度も繰り返す…
ひとりで悩まず皮膚科の専門医に相談しましょう。

二十歳を越えても繰り返す「ニキビ」。
鏡を見るたび憂うつな気分になっていませんか。
自己流のスキンケアで回復を目指すの
ももちろん悪いことではありませんが、
ほかの病気と同じように、ニキビも早い段階で
適切な治療を始めた方が、早くキレイに治ります。
今回は皮膚科のニキビ治療について
「かわかみ皮ふ科クリニック」の院長
川上千佳(かわかみ・ちか)先生にお話しを伺います。

ニキビがどれくらい悪化したら皮ふ科を受診すべきでしょうか?

<川上先生>
 症状が悪くなってからでなければ
 皮膚科を受診してはいけない、
 ということは全くありません。

 ニキビの進行は大きく3段階あります。
 毛穴が詰まった状態の「白ニキビ」、
 白ニキビが酸化して毛穴が開いた状態の「黒ニキビ」、
 その白ニキビや黒ニキビが炎症を起こすと
 「赤ニキビ」になります。

 赤ニキビは見た目も目立つので、
 この状態になって受診する人が多いのですが、
 より早い段階から治療を始める方が
 治りも早く、ニキビ跡も残りにくくなります。

ニキビができる人とできない人の違いは何ですか?

<川上先生>
 ニキビができる原因は、「毛穴の詰まり」と
 「過剰な皮脂の分泌」です。

 本来なら肌の外へ出されるはずの皮脂が
 毛穴の中に閉じ込められることで
 白ニキビになり、
 そこにアクネ菌などが増殖して炎症を起こすと
 赤ニキビになります。

 でも、なぜ「毛穴が詰まるのか」という
 根本的な原因は、はっきりとは解明されていません。

 食事や生活習慣が原因かもしれませんが、
 同じようなことをしても
 体質的にニキビになりにくい人もいます。

 ニキビがなかなか治らないとナーバスになりますが、
 自分を責める必要はありません。

皮膚科のニキビ治療はどのように行いますか?

<川上先生>
 治療は主に塗り薬で行います。

 以前の治療に比べて大きく変わったのは、
 毛穴の詰まりを改善する薬が登場していることです。

その薬ができたことで何が変わったのですか?

<川上先生>
 まず、白ニキビが赤ニキビに進行するのを
 防ぐことができます。
 それから、ニキビの数が増えるのを抑えられるのも
 大きなポイントです。

 ニキビは放置していると
 ほかの場所にも新しいニキビができて、
 面で広がり続ける傾向がありますが、
 この薬を使うことで新しいニキビの発生を
 食い止めることができます。

赤ニキビはどのように治療するのですか?

<川上先生>
 赤ニキビも専用の塗り薬を使いますが、
 炎症が強かったり、膿がたまっている場合は
 塗り薬に併用して、
 抗生物質や漢方薬などの飲み薬も使います。

通院を始めてどれくらいで良くなりますか?

<川上先生>
 ニキビの個数や症状で違いますが、
 治療を始めて1カ月くらい経つと
 改善のきざしが見えてくるケースが多いです。

何か気を付けることはありますか?

<川上先生>
 治療を途中で止めないことが大切です。
 実は、ニキビの塗り薬は塗るとヒリヒリしたり、
 赤みが強くなるなどの副作用があるので
 途中で止めてしまう人が少なくありません。

赤みが出るとニキビがもっと目立つのでやめたくなりますね…。

<川上先生>
 はい、そこが踏ん張りどころです。

 肌をしっかり保湿して、
 薬を塗る回数や、塗っている時間を減らすなどの
 工夫をしながら
 根気よく治療を続けてほしいと思います。

生活習慣で気を付けることはありますか?

<川上先生>
 正しい洗顔をしましょう。
 洗顔料をしっかり泡立てて、肌を摩擦しないように
 泡で洗うことはとても大切です。

どんな洗顔料を使えばいいのでしょうか?

<川上先生>
 洗顔料は自分の肌に合うもので構いませんが、
 私がよくオススメしているのは
 「ノンコメド ジェニックテスト済」という
 表記があるものです。

 ニキビの原因になる「毛穴の詰まり」を
 つくりにくい商品のことで
 いろんなメーカーがノンコメド ジェニックの
 洗顔料やクレンジング、ファンデーションなどを
 出しています。

 気になる方はドラッグストアなどで
 探してみるといいと思います。

ニキビが悪化してニキビ跡ができてしまったら皮膚科で治療はできますか?

<川上先生>
 ニキビ跡の治療は保険適用の範囲内にはありません。
 保険適用外のレーザー治療はありますが、
 治療費が高額で、受けられる施設は限られます。

深いニキビ跡をつくらないためにはどうすればいいのでしょうか?

 できてしまったニキビを適切な治療で
 しっかり治すことが大切です。
 まずは保険適用の薬による治療をすること。

 そのうえで金銭的な余裕があれば、
 保険適用外のケミカルピーリングや
 イオン導入などの施術を受けたり、
 ビタミンCの服用などを並行すると
 治療の相乗効果が期待できます。

ニキビがある自分の顔が嫌いになりそうです…きれいな肌になれるんでしょうか。

 気を落とさなくても大丈夫です。
 正しい治療を続ければ、肌はまた
 健康な状態を取り戻すことができます。

 一人で気に病まずに、
 皮膚科の専門医を頼りにしてください。

川上先生、ありがとうございました!

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